生活援助の目的と自立支援(ホームヘルパー2級 研修9回目)
母の介護をしていて、介護のスキルがアップすれば、介護も楽に出来るようになると考えて、訪問介護員(ホームヘルパー2級)養成研修を受けています。今日は9回目で、生活援助の方法。
生活援助の必要性と目的
家事は衣食住を中心とした、生命活動に付随して行なわれている行為。
家事に対する考え方は、個人や家庭の価値観に左右され、その方法も色々。
近年における核家族化の進行や、世帯の高齢化は、家庭の機能の低下とともに、家事を十分に行なえない状況をまねいている。
身体的介護を必要とするのと同様に、放置すれば生活の質の維持はもとより、生命の維持も確保できない。
介護保険制度における、訪問介護事業としての生活援助の内容は、標準化することが求められているが、現実には利用者のニーズに対しての標準化した生活援助を提供するのは難しい。
どの訪問介護員が行っても、サービス内容の量や、質の差のないよう訪問介護員の資質の標準化、均一化が必要。
訪問介護員はたかが家事と安易に取り組むのではなく、生活援助は利用者の生活を支援するための行為であり、福祉理念を基盤として提供されるサービス。
生活援助サービスは、身体介護と同様、利用者の生活の維持・向上をめざして提供される重要なもの。
生活援助の基本原則
利用者の暮らし方や、価値観をできるだけ大切にする。利用者や家族がこれまで続けてきたやり方を、まず尊重することが鉄則。
利用者との信頼関係。信頼関係を築くには、細かい配慮が必要。安全への配慮。援助の内容と質の統一。家事の原点は愛情と思いやりの心
生活援助の展開
なるべく早く訪問先の傾向をつかんでおく。臨機応変の対応ができること。決まった用具や材料が無いから、あるいは環境が整っていないからできないと、頭から決めつけてしまうと身動きがとれない。同時進行ができること。
適切な生活援助と自立支援
そうさせるのではなく、そうしてみたい自発的な気持ちが利用者に生まれるようにする。ささいなことでも、このような積み重ねが立派なリハビリテーション介護になる。
食生活の理解
栄養要求が人の生命を支え、身体の健康状態を健全に保ち、寿命を形成する土台になる。高齢者や障害者の日常的な食生活への理解が十分であるかどうかと言うことが、介護の基本として非常に重要なこと。
食事の機能
健康は栄養・運動・休養の3要素がバランスよく良好な状態。食事の機能は、これらの3要素の中心となる重要なもの。可能な限り、その者のもっている残存能力を活用し、自立を妨げないような支援を心がける。
栄養の理解
栄養素を含む食物を摂取し、これを分解し、消化吸収しエネルギーを生産するなど、生命を維持する。栄養素は、大きく分けて糖質、タンパク質、脂質、無機質(ミネラル)、ビタミンに分類される。これが5大栄養素。エネルギー源となる糖質、タンパク質、脂質を熱量素。タンパク質、無機質、ビタミンを保全素。保全素である栄養素は、他の栄養素で代替えすることができずに、欠乏すると健康を損なうこともあり、注意が必要。
以上テキストから抜粋してます。
今日は、日誌当番で、一日の授業の内容と、感想を書きました。
感想文 「介護は観察に始まり、観察に終わる。介護ヘルパーって大変な仕事だと再認識。介護利用者さんの家を掃除していて、棚に有った口紅のキャップを要らないと勝手に判断して捨ててしまったら、利用者さんが拾って元に戻した話。経験・体験談・失敗談を交えての分かりやすい楽しい授業でした。自分の価値観を押し付けない(自分の性格からして押し付けそうなので、改めなくては)。
今朝の母の第一声は、「きのう、デイサービスに行って良かった」でした。毎日寒いので、心配しながら行かせた今年初めてのデイサービスでしたが、元気な姿を取り戻したようなので、行かせて良かったです。
ホームヘルパー養成研修は、後44回の講習や実習が予定されています。母の介護のスキルアップに頑張らなくては!
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