誤嚥の対応(ホームヘルパー2級 研修31回目)
母の介護をしていて、介護のスキルがアップすれば、介護も楽に出来るようになるのではと、訪問介護員(ホームヘルパー2級)養成研修を受けています。今日は31回目、基本介護技術編で緊急時対応法を勉強。
緊急時対応法
利用者が急病や怪我したとき、早期に適切な手当が出来れば、命が助かり症状も軽くてすむので、手当の方法を理解し、あわてずに対処できる技術を身につける必要があり、人工呼吸、心臓マッサージなどの手当は、専門機関などで講習を受けて、正確に技術を身につけておくことが必要。
骨折の対応で、新聞紙とタオルを板状にして、腕にはさんみながら包帯でしばっての応急処置。三角巾で腕のつり方、首の後ろの結び方を学ぶ。
介護のポイント
慌てずに落ち着くことが、なによりも大切。
医師や救急車が到着するまで、本人に聞きながら苦痛を和らげる体位にする。
利用者が高齢者だと骨がもろいので、体を支えたりする弱い力でも、骨折の可能性もある。
骨折自体は開放骨折(骨が皮膚を突き破る)でも、生命の危険は少ないが、誤った手当や搬送によって起る二次的な怪我の方が心配だ。
やけど(熱傷・火傷)の対応
応急手当は、すぐに患部(流水は直接患部にをかけない)を痛みが無くなるまでで冷やす。氷などで冷やす場合は、低体温にならないように気を付け、高齢で手足の感覚が鈍くなっている場合は、本人が気付かないうちに低温やけどの危険もある。
ノドに異物がつかえた時の対応
咳がもっとも効果的なので、出来る限り咳を続けさせる。それでも出ない時は、背中を叩く、胸部に圧迫を加える、口の中に手を入れて取り除く。
利用者が立っていたり、座っていた時につかえた場合は、利用者の頭を出来るだけ低くして、左手で胸を支えながら、右手で背中の肩甲骨(体表からその外形にほぼ触れることができる三角形状の薄い扁平骨)の間を、手のひらを上に滑らせるように、ショックを与えるように、強く、何度もたたく。
横たわっている場合は、利用者の肩を手で支えながら、もう一方の手で(上と同じように)左右の肩甲骨の間を続けてたたく。
口の中に手を入れて取り除く場合は、利用者を横向きに寝かせ、口を開かせて、人差し指にハンカチやタオルなどの布を巻いて、口の中の分泌物や異物を取り出す。口が開きにくいときは、親指を上歯に、人差し指を下歯に当て、ひねりながら押し開くようにする。
誤嚥の対応として、上腹部圧迫法(ハイムリック法)の講習を受けたが、なかなかむずかしい。ハイムリック法をネット検索してみると、色々と載っている中で、「危険なのは胃破裂で、異物除去に成功しても胃破裂で死ぬ確率は非常に高い」の文字が目に入った。
介護役の30歳の男子の実習生に、上向きに寝た体勢で、肋骨下の胃の上に親指を揃えて置き、両手のひらを反動を付けて押し込まれたが、かなりキツかった。
若い時にスポーツで腹筋を鍛えているが、鍛えていなかったらヤバかったかも。実際には、胃に指を当てて脇を締めるのだが、講師の先生を囲っての実技講習なので、彼は手が見えていなかったようだ。
臥位(上向きの場合)では、(注)練習は生体では行なわないでください。と、テキストに書いてあるのを講習後に読んで納得。
送り迎えをしてくれない介護ホームのショートステイ(短期入所)に、講習を終えてから1時間遅れで母を迎えに行くと、母は風邪をひいて声がガラガラでした。
死んでもいいから風呂に入りたいと言っていたので、今回は入浴のお願いをしたのですが、やはりいけなかったようです。
予約していた介護タクシーの中で、「胸が苦しくて、昨夜は死ぬかと思った」と真剣な顔で訴える母に、まだ生きていて良かったねと笑いながら言いました。
ホームヘルパー養成研修は、後22回の講習や実習が予定されています。母の介護がスキルアップするように頑張らなくては。
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